全流程自動金属板生産ライン

カスタマイズされ、生産ラインのパラメータは、顧客の鋼材コイルのサイズ、重量、板材および厚さ、そして製品図面に応じて決定されます。

生産ライン計画構造図（2mのパネルベンダーを例として取り上げます）

1. コイル展開および平滑化モジュール

平滑化装置は、不均一なシート金属を真っ直ぐにできます。複数のローラーのセットの精密な調整により、板面上の波状やねじれの欠陥を効果的に除去し、板の平面性を高精度基準に達させ、後続の加工のために良い土台を作ります。

2. レーザーカットおよびブランクモジュール

レベル調整されたシートはレーザー切断ユニットに送り込まれます。このユニットには最先端のレーザー切断技術が搭載されており、事前に設定された切断プログラムに基づいて板金を正確に切断することができます。複雑な幾何学的図形や細かい構造を持つ部品の輪郭でも、レーザーの高いエネルギー密度により、迅速かつ正確に分離でき、切断面は滑らかで、精度はミリメートルレベルに達する甚至それ以上になります。同時に、ロボットシステムはレーザー切断ユニットと密接に連携して作業します。その柔軟なロボットアームと精密な把持・位置決め機能により、シートの積み下ろし作業を迅速かつ安定して完了し、切断工程の生産性を大幅に向上させます。

3. 弯曲・成形モジュール

ロボットによって、切断されたシート金属部品は電気油圧曲げ機に送られます。強力な油圧駆動システムと精密な制御システムを備えた電気油圧曲げ機は、製品の要件に応じてシート金属部品を複数の角度や曲率で曲げることができます。単純な直角の曲げでも、複雑な円弧や多重折り形状でも、曲げ角度と力を精密に制御することで正確な成形が実現できます。

より複雑で高精度な曲げニーズに対応するため、フレキシブルな曲げセンタが重要な役割を果たします。これは先進的なCNC技術とインテリジェントアルゴリズムを統合しており、異なる曲げ金型や加工パラメータの間で迅速に切り替え可能で、さまざまな規格や形状のシート金属部品の効率的な曲げ加工を実現します。生産プロセス全体を通じて、ロボットは引き続き材料搬送の「橋」として機能し、シート金属部品をさまざまな機器間で柔軟に輸送することで、スムーズで効率的な生産プロセスを確保します。

4.溶接および組立モジュール

ロボットは曲げられたシート金属部品をマニピュレータ溶接成形ステーションに搬送します。このマニピュレータ溶接成形装置には、高精度な溶接システムとビジュアルトラッキングシステムが搭載されており、シート金属部品の溶接要件に応じて適切な溶接プロセス（アルゴンアーク溶接、スポット溶接など）と溶接パラメータを自動的に選択できます。溶接工程中、ビジュアルトラッキングシステムはリアルタイムで溶接位置を監視し、マニピュレータに正確な溶接操作をガイドして、溶接が均一で牢固なものとなり、溶接品質が安定かつ信頼性が高いことを保証します。

全自動生産プロセス中、トラス構造、ロボットアーム、およびフレキシブルな曲げセンタは、産業イーサネットなどの通信技術を介してリアルタイムのデータ交換と共有を実現し、中央制御システムによって統一的にスケジューリングおよび管理されます。中央制御システムは、生産計画、設備状態、材料情報などの多次元データに基づき、生産プロセスを動的に最適化し、各設備の作業タスクを合理的に配置することで、全体の生産プロセスが効率的かつ安定して動作することを確保し、これによりシートメタル加工生産の自動化レベルと生産効率が大幅に向上します。

5. 物流および自動化モジュール

自動積み下ろしには、トラス構造とロボットアームの2つの形式があります
（1）ロボットアームは、その柔軟な関節と精密な位置決め能力を活用して、平らに加工され、レーザー切断などの前処理が施されたシート金属部品を加工エリアから掴みます。ロボットアームの先端にある把持装置は、シート金属部品の形状やサイズに応じて適応的に調整でき、スムーズで信頼性のある把持動作を確保し、作業物への損傷を回避します。把持後、ロボットアームは迅速にシート金属部品をトラスコンベヤー軌道の開始位置に搬送します。

（2）より経済的な選択肢。安定した構造と強力な荷重能力を備え、トラスはシート金属部品を事前に設定された軌道に沿ってフレキシブルな曲げセンタへ搬送します。このトラスには高精度サーボ駆動システムが装備されており、高速で安定した直線運動を実現できます。また、生産のニーズに応じて走行速度や位置を柔軟に調整でき、シート金属部品がフレキシブルな曲げセンタの積載ステーションに正確に届けられるよう保証します。